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“AkiKaurismäki”

浮き雲 / KAUAS PILVET KARKAAVAT

KAUAS PILVET KARKAAVAT

4

1996年 / フィンランド
監督:アキ・カウリスマキ
脚本:アキ・カウリスマキ
出演:カティ・オウティネン / カリ・ヴァーナネン / エリナ・サロ / サカリ・クオスマネン

本棚買っても並べる本がない、ソファーのローンが残ってんのにSONYのTVを買っちゃう、みたいなかわらなくもないやりくりがいいです。...あれ!?でもリストラされちゃったよ...!?どーすんの!?って具合で話が進んで行きます。

流動的じゃなく静的で、カメラと役者の絶妙な距離感、そして微妙に中心をずらした画角。いいわーカウリスマキさん。台詞も少ないけど、そっから伝わってくるものは遙かに大きい。そして描くフィンランド人がなんていうかちょっと不器用な感じなのが最高です。最初にレストランの厨房で飲んだくれて包丁持ってたヤツが暴れ出すくだりとか最高です。

友達がよく「底辺を極めた者が頂点を極める」とかって言ってるんですが、『過去のない男』『街のあかり』と並ぶ敗者3部作の1つってことで、でも内容としては一番ハッピーに近いんじゃないでしょうか。彼の作品はどれもヤバめですが、この敗者3部作で言うと、うーん、街のあかりか浮き雲かって感じですかねー。

コントラクト・キラー / I HIRED A CONTRACT KILLER

I HIRED A CONTRACT KILLER

4

1990年 / フィンランド=スウェーデン
監督:アキ・カウリスマキ
脚本:アキ・カウリスマキ
出演:ジャン=ピエール・レオ / マージ・クラーク / ジョー・ストラマー / セルジュ・レジアニ

殺し屋に早く殺してもらいたいって思ってるシーンなんか成立するとは...!それもそのはず、15年続けた仕事を解雇され、自らの命を絶とうとしたのに臆病な自分じゃできない。ってことで殺し屋を探して自分を殺してくれと依頼。どーせ死ぬんだから今まで飲んだことない酒とタバコに手を出したらあら大ハマりで、花屋のねーちゃんに恋もしちゃったから、自分殺しはキャ、キャンセルでー!!ってなっていきます。

単純な構成ながら、発想が面白いー。その依頼してる殺し屋の方にもワケありでスピーディに展開してきます。もう全然別人じゃないですかアンリは。ガス会社ストんところはうまいなーっと。

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ / LENINGRAD COWBOYS GO AMERICA

LENINGRAD COWBOYS GO AMERICA

5

1989年 / フィンランド=スウェーデン
監督:アキ・カウリスマキ
脚本:ヤッケ・ヤルヴェンバー / マト・ヴァルトネン / アキ・カウリスマキ
出演:マッティ・ペロンパー / ザ・レニングラード・カウボーイズ / サカリ・クオスマネン

ぐえー!むちゃくちゃー面白れー!度肝を抜かされるくらい一貫してとんがったリーゼントでキメて(犬まで)、とんがった靴を履き演奏する民俗音楽バンドがアメリカへ向かうおとぼけムービー。ツンドラ地帯→アメリカ→メキシコと進む中、だいぶニヤニヤ笑える。浜辺に来たときの2人の仕事とか。ってかもうあのマネージャーのピンハネっぷりがわらけてくる。よくみんなやってたね(途中我慢できなくなってたけど)。もう彼らの腹ペコっぷりが気になって仕方ありませんでした。てかどんだけビール隠してんだよっ!

黒塗りリムジンで走るあの連中たちは画になりすぎてるなー。あのピンハネマネージャー最後なんかカッコイイし。

街のあかり / LAITAKAUPUNGIN VALOT

LAITAKAUPUNGIN VALOT

4

2006年 / フィンランド=ドイツ=フランス
監督:アキ・カウリスマキ
脚本:アキ・カウリスマキ
出演:ヤンネ・フーティアイネン / マリア・ヤンヴェンヘルミ / マリア・ヘイスカネン / イルッカ・コイヴラ / カティ・オウティネン

孤独すぎて何をやってもことごとく失敗する男を見事に描いてます。スゴイなー。あんだけ体中から人を寄せ付けない孤独オーラが出てる人は初めて見た気がする。それでもあのソーセージ屋のおばちゃんがちょっとその孤独感に割って入ってきたりするんで、そこの絡みも面白いです。そしてそのどーしよもなく孤独な主人公コイスティネンが1回だけ笑うシーンがあるんだけども、「そうかぁ...」って部分ですね。9割が敗北と孤独で1割が希望...?1割もあるかなどーかな。

カウリスマキ映画で共通して感じるのはタバコ、コーヒー、部屋がなんかステキだったり、お湯沸かしたり料理作ったりといった日常の行動から独特の空気が伝わってくる部分。むちゃくちゃコーヒー飲みたくなるし、タバコ吸いたくなるし、ソーセージ食いたくなる。

過去のない男 / MIES VAILLA MENNEISYYTTA

過去のない男

4

2002年 / フィンランド=ドイツ=フランス
監督:アキ・カウリスマキ
脚本:アキ・カウリスマキ
出演:マルック・ペルトラ / カティ・オウティネン / アンニッキ・タハティ / ユハニ・ニユミラ / カイヤ・パリカネン / サカリ・クオスマネン

どこかへやってきたかと思いきや、いきなり強盗に襲われ死亡。かと思いきや、病院でむくっと起き上がり折れた鼻をグリッって治して今度は川辺でぶっ倒れてる。独特な世界と雰囲気の描写だなぁー。すごくのめり込める。

ハンニバルはメスかいw!ニヤリとしちゃう笑いもあり、台詞も少なくてどれも意味深で良いです。フィンランドのホームレスをテーマにしつつ、記憶喪失って設定から孤独を見事に前向きに表現してるなぁーと。なんでもアキ・カウリスマキは寿司好きだそうです。鼻の分だけおれの影が短くなるだけだ。巻きタバコうまそう。あとスープも美味そう。

GO! GO! L.A. / L.A. Without a Map

GO! GO! L.A.

3

1998年 / イギリス=フィンランド=フランス
監督:ミカ・カウリスマキ
脚本:ミカ・カウリスマキ / リチャード・レイナー
出演:ヴィンセント・ギャロ / ジュリー・デルピー / デビッド・テナント / ジョニー・デップ / ビネッサ・ショー / ジェームズ・ルグロス

葬儀屋の男が墓地で出会った彼女を求めてブラッドフォードからL.A.へ。
このギャロかなり好き。「クールにしてな、ヨー」連発。面白いです。ジョニー・デップもすんげぇイイ。あのポスター欲しい。つかアドバイスされてぇ。