cinema | roughtab

Webディレクター/デザイナーtakasyiのシネマアーカイブ。単純に観た映画を覚えとく手段のひとつになるメモ書き程度のテキスト。休みの前の日に、夜中遅くまで映画観るのとかたまらんですよね。

ファニーゲーム / FUNNY GAMES

FUNNY GAMES4

1997年 / オーストリア
監督:ミヒャエル・ハネケ
脚本:ミヒャエル・ハネケ
出演:スザンヌ・ロタール / ウルリッヒ・ミューエ / アルノ・フリッシュ / フランク・ギーリング

後味の悪さピカイチ。ここまで最悪で一貫性があるとむしろ気持ちイイくらい。ストーリーとしては卵を借りにきた近隣の人が突然その家族を襲い出し、次々に良からぬことをしでかして行っちゃうって話。そのままグイグイ突っ走ります。

「ただの後味最悪な暴力映画」になってない重要な部分がココに尽きるんじゃないかと思いますが、話が進むにつれ犯人の男が観客に向けて話しかけてくるくだりがいくつか出てきて、それに加え、後半では「映画」としては御法度な手法を使ってまざまざと「自分たちの意味」を提示してきます。自ら映画を撮ってる側に回るような撮り方・構成で、しかもそれがケタ外れで道から反れている。映画を通して「映画」という媒体に対する強いメッセージのようなものを感じました。事件が勃発してから最後まで、一定の緊張感のまま展開していった演出には脱帽。

category

ハ行

share

related articles

comments