2009年 / フランス
監督:ミア・ハンセン=ラヴ
脚本:ミア・ハンセン=ラヴ
出演:キアラ・カゼッリ / ルイ=ド・ドゥ・ランクザン / アリス・ドゥ・ランクザン / アリス・ゴーティエ / エリック・エルモスニーノ / マネル・ドリス / イゴール・ハンセン=ラヴ / サンドリーヌ・デュマ / ドミニク・フロ / ジャムシェド・ウスマノフ
パリで映画製作会社ムーン・フィルムを経営するプロデューサーのグレゴワール。「携帯電話と結婚すれば?」と言い放たれそうなくらいの仕事人間なんだけど、週末に娘3人と妻と過ごす時間は大切にするお父さん。
そんな仕事と家族の様子が丁寧に交互に描かれる前半だが、いっこうに進まない撮影でかさむ製作費や多額の借金、未完成の映画も残したまま、思い詰めたグレゴワールは自殺してしまう。
そこから対照的に後半にかけて、どこか力強さも感じるかのように描かれていてる。「死は人生の数あるできごとのひとつ」と長女に話す奥さんシルヴィアの言動は特に必見。
そして最後に流れる「ケ・セラ・セラ」があまりにも印象的。ムーン・フィルムの事務所がカッコ良すぎる。
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