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マーティン・スコセッシ『シャッターアイランド』鑑賞

SHUTTER ISLAND

マーティン・スコセッシ監督がレオナルド・ディカプリオと4度目のタッグを組んだ映画『シャッターアイランド』を渋東シネタワーにて鑑賞。

字幕版と吹替版の日本語部分を同じ人物が担当することで、違和感のない話し言葉にこだわる超日本語吹替版というのも採用されてるみたいで、基本的に吹替版は考えられないんですが、“超”が付く吹き替えって何!?って感じで実際どんな風に仕上がってるのかも気になるところではあります。もちろんネタバレ含んでるんで観てない方は今すぐクローズ。

着実に進化するマーティンとレオのタッグ

物語も去ることながら、楽しみにしてたのは4度目となるこのタッグ。
『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2001)、『アビエーター』(2004)、『ディパーテッド』(2006)と、お互いの良い部分をより引き出すかのように見事な仕事っぷりと信頼を構築し続ける2人が、「ミスティック・リバー」の原作者デニス・ルヘインの物語をどう組み立てたのか(原作読んでませんが)、ってところにフォーカスしてました。

ディカプリオ、良かったです。なんていうか、安心感のある演技とでも言ったらいいのか、“テディ”というあの難しい役回りを自分のものにしてたなぁーと感じました。
と同時に感情移入も出来て、結果的に“テディ”は“どうすることもできない、やりきれない、切なすぎる男”で、最後は自らの意志で行く末を“選択”をすることになるんだけど、そこまでテディの身になって考えることができて楽しめた。

え!?やっぱりそのオチ?とシラけちゃいけない

テディの素性が明らかになってからラストにかけてがうまく演出されてるなと感じました。これがネタバレでーす!ドーン!どーでした?で決して終わりじゃない。もっと言うと、ここからが本番です的な。サスペンス的な要素で引き込ませ、舞台背景やロケーションからゴシックホラーの要素も盛り込まれつつのヒューマンドラマなんだなと。
そういう意味ではあのラストは「衝撃」になってくる。どれだけ彼を不憫だと感じたか。「モンスターとして生きるか、善人として死ぬか。」

作品としては良かった、が。

上映が始まる前に配給会社がやったのか何なのか知らないが、「この線は実は直線なんです」とかっていう錯覚の話だったり、「謎を解くヒントが散りばめられてます」的なことを言ってみたりで余計なものを入れてくれるなボケ!とも思いましたが。なんであんなのを挿入して観る側を構えさせるのか。表情とか目線とか見んの当たり前じゃないか。そんな上映の仕方が許されるの?「萎える」のみだと思うんだが...。

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Movie

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