「今回は若いチームで来たんで、そういう中で勝てたことに意義がある。」とコメントしたキャプテン長谷部誠がアジアカップを高々とカタールの夜空に掲げる。ボクらの日本代表が2大会ぶり4回目の優勝で幕を閉じたアジアカップ2011。
やっぱり観る側としてもこのコンペティションはアジア大陸No.1を決めるという、"たかがアジア"ではなく"されどアジア"で、意地と意地のぶつかり合いという強いモチベーションで臨めるので、特に決勝トーナメントからの一戦一戦には熱が入った。準々決勝でホスト国のカタール、準決勝で最大のライバル韓国、決勝ではW杯アフリカ大会からの成熟度の高い鉄壁を誇り初優勝を狙うオーストラリアに競り勝ち、それでいて毎試合ヒーローが異なるというザッケローニの采配も見事に当たった、まさに文字通り日本にとっての大会ともなった。延長なども続いて厳しいスケジュールの中、走りきった選手達に心から拍手を送りたい。しっかりとチームとして機能していたザックジャパンに心から拍手を送りたい。
そもそも2006年にAFCの所属となったオーストラリアに易々とアジアの王座を渡せるわけがない。アジア大陸をなめるな。決勝で長友のクロスがフリーの李に届く瞬間、そんな想いをTV画面に込めた。大会を通してわずか1失点だったシュウォーツァーには悪いが、李のボレーにしっかり反応できてたとしてもネットは揺れていただろう。少なくともここからの4年間はオレたちがアジアチャンピオンだ。もちろんその意識でこれから代表強化に努めて欲しいし、街でオーストラリア人に会ったら李のゴールパフォーマンスをモノマネしてやろうと思う。国民全体でそういう気持ちを持つだけで代表強化に貢献できると思う。
GroupB #1 - 2011.01.09 / JAPAN 1-1 JORDAN
- 川島永嗣、内田篤人、吉田麻也、今野泰幸、長友佑都、遠藤保仁、長谷部誠、松井大輔(58' 岡崎慎司)、香川真司、本田圭佑(90' 藤本淳吾)、前田遼一(46' 李忠成)
- シャフィア、サルマン、バニ・ヤシーン、アブ・ハシュハシュ、ファタヒ、アケル(80' アルドメイリ)、アブドゥルラハマン、ディーブ、アブドゥルファター、アル・サイフィ、アブドゥラー・サリム(72' アブドゥル・ハリーム)
- 得点者
- 44' アブドゥルファター(JOR)、91' 吉田麻也(JPN)
GroupB #2 - 2011.01.13 / SYRIA 1-2 JAPAN
- バルフース、アブドゥルダイム、アリ・ディアブ、ダッカ、サバフ、A・アル・フセイン、フェラス・エスマイール、J・アル・フセイン(77' アル・アガ)、サメル・アワド(46' アル・ハティブ)、ワエル・アヤン、アル・ゼノ(64' マルキ)
- 川島永嗣、内田篤人、吉田麻也、今野泰幸、長友佑都、遠藤保仁、長谷部誠、松井大輔(92' 細貝萌)、本田圭佑、香川真司(65' 岡崎慎司)、前田遼一(75' 西川周作)
- 得点者
- 35' 長谷部誠(JPN)、76' アル・ハティブ(SYR)、91' 本田圭佑(JPN)
GroupB #3 - 2011.01.17 / SAUDI ARABIA 0-5 JAPAN
- ワリード・アブドゥラー、アブドゥラー・シュハイル、オサマ・ハウサウィ、アル・ハルビ、K・アル・ムサ、アーメド・オタイフ(28' アブシュゲール)、アル・シュルフーブ、アブドー・オタイフ、アル・ジャサム、ナイフ・ハザジ(46' M・アル・ムサ)、Y・アル・カハタニ
- 西川周作、内田篤人(46' 伊野波雅彦)、吉田麻也(63' 岩政大樹)、今野泰幸、長友佑都、遠藤保仁(82' 本田拓也)、柏木陽介、長谷部誠、香川真司、岡崎慎司、前田遼一
- 得点者
- 8' 岡崎慎司(JPN)、13' 岡崎慎司(JPN)、18' 前田遼一(JPN)、51' 前田遼一(JPN)、80' 岡崎慎司(JPN)
Quarter Finals - 2011.01.21 / JAPAN 3-2 QATAR
- 川島永嗣、伊野波雅彦、吉田麻也、今野泰幸、長友佑都、遠藤保仁、長谷部誠、本田圭佑、香川真司(93' 永田充)、岡崎慎司、前田遼一(64' 岩政大樹)
- ブルハン、ハミド・イスマイル、ビラル・モハメド、イブラヒム・マジド(14' ハレド・ムフター)、アル・ガニム、アル・ハマド(92' アル・マリ)、クアイエ、ウェサム・リジク、ユセフ・アーメド、アル・サイド・モハメド(59' ファビオ・セザル)、セバスチャン
- 得点者
- 12' セバスチャン(QAT)、28' 香川真司(JPN)、60' ファビオ・セザル(QAT)、70' 香川真司(JPN)、89' 伊野波雅彦(JPN)
Semi Finals - 2011.01.25 / JAPAN 2(3PK0)2 KOREA REP.
- 川島永嗣、内田篤人、岩政大樹、今野泰幸、長友佑都、遠藤保仁、長谷部誠(117' 本田拓也)、本田圭佑、香川真司(87' 細貝萌)、岡崎慎司、前田遼一(105' 伊野波雅彦)
- 鄭成龍、車ドゥリ、趙容亨(103' 金信旭)、黄載元、李栄杓、李容來、朴智星、具滋哲、寄誠庸、李青龍(82' 孫興民)、池東源(61' 洪正好)
- 得点者
- 23' 寄誠庸(KOR)、36' 前田遼一(JPN)、97' 細貝萌(JPN)、120' 黄載元(KOR)
FINAL - 2011.01.28 / AUSTRALIA 0-1 JAPAN
- シュウォーツァー、カーニー、ニール、オグネノフスキ、ウィルクシャー、ヴァレーリ、イェディナク、マッケイ、ホルマン(65' エマートン)、キューウェル(103' クルーズ)、ケーヒル(113' キルケニー)
- 川島永嗣、内田篤人(120' 伊野波雅彦)、吉田麻也、今野泰幸、長友佑都、遠藤保仁、長谷部誠、藤本淳吾(56' 岩政大樹)、本田圭佑、岡崎慎司、前田遼一(98' 李忠成)
- 得点者
- 109' 李忠成(JPN)
日本代表 登録メンバー
- 1.川島永嗣(リールセ)、21.西川周作(サンフレッチェ広島)、23.権田修一(FC東京)
- 2.伊野波雅彦(鹿島アントラーズ)、3.岩政大樹(鹿島アントラーズ)、4.今野泰幸(FC東京)、5.長友佑都(チェゼーナ)、6.内田篤人(シャルケ04)、12.森脇良太(サンフレッチェ広島)、20.永田充(浦和レッズ)、22.吉田麻也(VVVフェンロ)
- 7.遠藤保仁(ガンバ大阪)、8.松井大輔(トミ・トムスク)、10.香川真司(ドルトムント)、13.細貝萌(アウクスブルグ)、14.藤本淳吾(清水エスパルス)、15.本田拓也(清水エスパルス)、16.柏木陽介(浦和レッズ)、17.長谷部誠(ヴォルフスブルク)、18.本田圭佑(CSKAモスクワ)
- 9.岡崎慎司(清水エスパルス)、11.前田遼一(ジュビロ磐田)、19.李忠成(サンフレッチェ広島)
※DF槙野智章、DF酒井高徳は負傷のため不参加。シリア戦で負傷した松井大輔と準決勝韓国戦で負傷した香川真司は大会途中で帰国。
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