2011年8月4日13時6分、日本の誇るひとりの偉大なサッカー選手が、34年というあまりにも短すぎる生涯に幕を閉じた。松田直樹。
青春のど真ん中をともに過ごしてきたかのような存在であり、93年のJ開幕時からマリノスを見守ってきたサポーターのひとりとして、ボクらの強い日本代表を応援し続けるサポーターのひとりとして、深い悲しみとやるせなさと悔しさに見舞われた。
マリノスでの最後の試合となった大宮戦のあとの挨拶では、ひとつの時代が終わるんだなと、彼の一挙手一投足に涙を流しました。
16年前、1995年のサントリーシリーズ開幕戦、ソラリ監督のもとで大抜擢され、3バックの一角として18歳でデビューした。GK川口、DF井原、小村、松田ら、守備陣のインパクトは強烈で、その年のリーグ初優勝に大きく貢献した。固定制じゃなかったのもあって、背番号10を付けてた時もあったよね。今でも鮮明に覚えています。
時には気持ちが前に出すぎてラフプレーしちゃったり、オーバーラップしっ放しでスペース空けちゃったりした場面もあったけど、やっぱりサッカーが大好きで、負けたくない気持ちからくるプレーの数々には目を奪われました。間違いなく、ディフェンダーの鏡のような、もっと言えばサッカー選手の鏡のような、最高の選手のひとりだと思っています。
“サッカーが好きで好きでしょうがない”という気持ちをピッチであそこまで表現するサッカー選手はなかなかいない。それゆえに多くのサポーターの心をすぐに掴んだ。そして、たくさんのことを学ばせてもらいました。
いや~、ちゃぶられました!いらないか。
via: 2010年12月4日 松田直樹 最後の挨拶
16年間、本当に生意気でわがままな自分を応援してくれて本当にありがとうございました。
オレはバカでずっと生きてきましたけど、みんなが応援してくれたから...。自分のマリノスの1試合1試合は気持ち込めて戦ったと思うし、まぁもちろんオレにキレた人もいると思うし、でも、本当にみんなの声援が自分の力になりました。マリノスのサポーターはマジで、最高っス。今ここでしゃべってますけど、社長みたいに頭良く紙に書いたりも出来ないし、こんな時間でみんなに対しての気持ちは伝えられないんですけど......、とにかく、みんなが、何回も言うけど、最高としか言えないんで。あとはもう本当に感謝の気持ちしかないです。
ただ、もう何言ってるかわかんないけど、ただ、オレ、マジでサッカー好きなんすよ。マジでもっとサッカーやりたいです。本当にサッカーって最高だし、まだサッカー知らない人もいると思うけど、オレみたいな存在っていうのもアピールしたいし、本当、サッカーって最高なところを見せたいので、これからも続けさせてください。本当にありがとうございました!
長い間、本当にお疲れさまでした。これからもマリノスを、松本山雅を、Jリーグを、そして日本サッカーを、あたたかく、時には厳しく見守っていてください。
ありがとうございました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
マツ、松田直樹よ、永遠に。
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