cinema | roughtab

Webディレクター/デザイナーtakasyiのシネマアーカイブ。単純に観た映画を覚えとく手段のひとつになるメモ書き程度のテキスト。休みの前の日に、夜中遅くまで映画観るのとかたまらんですよね。

告白

告白4

2010年 / 日本
監督:中島哲也
脚本:中島哲也
出演:松たか子 / 木村佳乃 / 岡田将生 / 西井幸人 / 藤原薫 / 橋本愛 / 新井浩文 / 山口馬木也 / 黒田育世 / 芦田愛菜 / 山田キヌヲ

冒頭のホームルームのシーンから鳥肌もんでした。スローモーションを多用した映像に恐ろしく美しく見事に突き刺さる森口先生の告白。松たか子はむちゃくちゃハマり役じゃないですか。いろいろあるけどスッキリしました。ガッツポーズ。傑作なんじゃないでしょうか。

かいじゅうたちのいるところ / WHERE THE WILD THINGS ARE

WHERE THE WILD THINGS ARE

5

2009年 / アメリカ
監督:スパイク・ジョーンズ
脚本:スパイク・ジョーンズ / デイヴ・エッガース
出演:マックス・レコーズ / キャサリン・キーナー / マーク・ラファロ
声の出演:ローレン・アンブローズ / クリス・クーパー / ジェームズ・ガンドルフィーニ / キャサリン・オハラ / フォレスト・ウィッテカー / ポール・ダノ

50年近く前から愛されている絵本の映画化とは言え、それは決して子供向きというわけでもない。むしろ吹き替え版でちっちゃい子が観たとして、“着ぐるみ”や“世界観”のビジュアル以外で楽しめてるのか?という疑問すら抱くほど、人間たちがいる世界同様に、かいじゅうたちの世界もデリケートでいろいろな感情がひしめき合っている。スパイク・ジョーンズが「人間関係の難しさを描いている」と語っているように、見せる表情も繊細かつ多彩だ。

とは言っても少年とかいじゅうたちがやってることは思いっきりダッシュしたり、ジャンプしたり、秘密の基地へ連れて行ったり、泥だんごを投げ合ったりで、一般的に見る“子ども”の遊びだ。

しかし、崖まで走りきったあとの夕陽、泥だんご合戦でアレキサンダーが2回だんごをぶつけられるくだり、マックスの雪合戦が伏線となりキャロルが同じことをリピートするくだりなどなど、そんな子どもの遊びを経て大人になった世代でも思わずグッとくるシーンが多々用意されている。それを大いに感じたのはやっぱりあのラストシーンかなー。

ぐるりのこと。

ぐるりのこと。4

2008年 / 日本
監督:橋口亮輔
脚本:橋口亮輔
出演:木村多江 / リリー・フランキー / 倍賞美津子 / 寺島進 / 安藤玉恵 / 八嶋智人 / 寺田農 / 柄本明 / 木村祐一 / 斎藤洋介 / 温水洋一 / 加瀬亮 / 田辺誠一 / 横山めぐみ

凶悪事件を犯した人間を一定の距離を持ち、客観的に捉えて描く法廷画家という仕事をこなしつつ、女好きで感情を表に出さずに淡々と生きるカナオを演じたリリー・フランキーもそうなんだけど、なんといっても木村多江。

週3回はセックスする日を決めといたりで何事にもきっちりしてる序盤の役回りも去ることながら、流産して精神的にバランスを崩し始めたあたりから、作家の原稿を勝手に書き換えた後輩を叱ったあと窓の外を通る電車の色が反射するシーン、本屋でのサイン会、台風の日に家でカナオがクモを殺しちゃったくだりなどなど、印象に残る素晴らしい演技。

面倒くさかったり、どうしたらいいかわかんなかったり、いろいろあったけど、なんだか優しい気持ちになりました。決して大袈裟ではないささやかな幸せを感じました。画を描くのっていいなってあらためて思いました。「描くのも技術だけど、生きるのも技術」。

グーグーだって猫である

グーグーだって猫である3

2008年 / 日本
監督:犬童一心
脚本:犬童一心
出演:小泉今日子 / 上野樹里 / 加瀬亮 / 大島美幸 / 村上知子 / 黒沢かずこ / 林直次郎 / 伊阪達也 / 高部あい / 楳図かずお / 大後寿々花

フランス語で「元気?」という意味の「サバ」と名付けられ、13年間一緒にいた猫と別れを告げた天才漫画家麻子演じたキョンキョンとても良かったんですが、ナオミの恋愛とかなかなか半端な面もあったりしてバランスが崩れ、意識が散ってしまった。「最初の猫」から「二匹目の猫」あたりの前半の描き方でわりとグイグイ引き寄せられただけにちょっと残念。

地元吉祥寺を丁寧に関連付けるのはいいんだけど、ちょっと鼻につく感じも否めない。上野樹里良かった。グーグーも可愛かったです。さてさてどんな意味なんでしょうか、グーグーって。

クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイ2

2008年 / 日本
監督:原田眞人
脚本:加藤正人 / 成島出 / 原田眞人
出演:堤真一 / 堺雅人 / 尾野真千子 / 高嶋政宏 / 山崎努 / 遠藤憲一 / 田口トモロヲ / 堀部圭亮 / マギー / 滝藤賢一

結局最後まで何が言いたかったのかわからなかった。冒頭の高嶋政宏のくだりとか、あのニュージーランドのシーンとか...。原作に失礼なんじゃないのか、こういう構成じゃ...。そんな中でも堺雅人は光ってたと思います。