ニューヨークのフリー女性カメラマンであるザナ・ブリスキが、インド・カルカッタの売春街で暮らす子供たちにカメラを与え、写真教室を開きどうにか子供たちを救いたいと願い、何かできないかと模索するドキュメンタリー映画『未来を写した子どもたち』を観ました。
子供たちの作品にはどれも独特のセンスと力強さを感じる。それは同時に“ありのままの生活”を如実に表現しているもので、生まれて初めてカメラを手にしたとは思えないほどの写真ばかり。どんどんカメラの魅力に惹かれていく一方で、この街で写真を撮ることの意義が明確になっていく。
特に撮る写真の構図や手法で秀でていたアヴィジットはオランダに飛んで写真の説明をする際に
「この人たちの暮らしが伝わるよ。少し悲しいことだけど、だからこそちゃんと見ないとね。ほんとの事だから。」
via: アヴィジット
と、写真を通してしっかりとした目的意識を持っていることも素晴らしい。
ザナ・ブリスキの手助けもあって学校へ通えるようになった子供もいれば、まだ売春街から出られない子供たちもいる。ただ、ファインダーを覗いて写真を撮るという行為から、自分たちの意志や努力によって未来は自分たちで選択できるんだということを彼らは学べた。
2004年の映画ですが、DVDでは3年後の子供たちの様子も特典映像として入っているんで、見違えるくらい成長した子供たちのその後も見て取れます。
そしてインド行きたい!
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