2年半前の『大日本人』公開のときに『さんまのまんま』のゲストとして松本人志が登場してきたの同様に、公開日(9月12日)にOAした『恋のから騒ぎ』にもゲストととして松っちゃん登場。いろんなメディアでのプロモーションやインタビューなども見たり読んだりしてたんですが、そんなこんなで1週間遅れで『しんぼる』観てきました。もちろんネタばれ込みなので...(以下省略)。
大日本人よりも“映画的”
僕は映画監督で飯を食べているわけではないので、もしいいアイデアが浮かばなければ撮らなくていいし、むしろ映画なんか撮らないほうが楽ですから。そういう状況の中で再び映画を撮った理由はというと、テレビの世界とはまた違ったステージで、「肩が外れてもいいから、とにかく思い切り投げてみたい」というような思いがあったということだと思います。
via: 松本人志
やっぱり今作は前作『大日本人』を比較対象として入った感じが強いんですが、すごく映画的な仕上がりだなーと思ったのが第一印象。演出だったり、カメラアングルだったり、演技だったり、ロケーションだったり。それでいて、見終わった後の感覚はどこか味わったことのない不思議な感じがした。
それは間違いなく終盤でエスカルゴマンの首がびよ〜んと伸びて相手をブッ飛ばすシーンからラストにかけての壮大かつ怒濤な展開を受けてのものだと思う。加えて、名前も年齢もわかんないパジャマ姿の男と、その男がいる謎の真っ白い密室。そのへんを観客がどうとらえるのか、たぶんそのへんがいわゆる「映画的」に感じた部分なんだと思う。
“どこに持って行っても”という意識
真っ白な部屋の中で、ちんこのボタンを押すことで、いろんなアイテムが飛び出してくるネタは、松本人志「VISUALBUM」の「マイクロフィルム」がちらちら脳裏をよぎって思い出さずにはいられなかったんですが、その何分間かのシーンで状況やルールを説明なしに把握させるという手法と、松本人志が作り出す映像作品がうまく絡み合ってた気がする。
特にその部屋で展開される“ネタ”も、アイテムとして日本を代表するものであったりして、国内外問わず観客を縛らない仕上がりになっている。日本人じゃないとわからない間であったり、絶妙な笑いであったりが盛られていたのが、もっと言うと松本人志という人物をある程度知ってないとわからないのが“大日本人”だとすると、今回の“しんぼる”は一般的でグローバルな意識を感じる。
男の“しんぼる”は地球の“しんぼる”?
「修行」「実践」「未来」という過程を経る中で、その男の行動は神聖な領域へと変化していく。あの空間にはそのような部屋がたくさんあって、「修行」の部屋から出れないヤツとか、引き戸に気付かず「修行」と「実践」の間に閉じこめられちゃうヤツがいるのかも知れない。
奇跡が起きたり、あり得ないことが起こったり、地球の歴史が変わる瞬間って、もしかしたらどっかでこんな風なやりとりが行われてるのかも知れない。男の“しんぼる”をぴゅるんと押して決められちゃってんのかも知れない。
あと、昔、放送室でシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)の話をしてたことがあるんだけど、その話に近いニュアンスもちょっと感じました。
- 松本
- 例えば極端な話、オレが屁こいたときにいっつもどっかで吠える犬いると思うねん。
- 高須
- ほー!おるかも知れんな。その関係性もあるかも知れへん。
- 松本
- そういうシンクロニシティ。
- 高須
- あるあるある、そういうシンクロニシティもあるかも知れへんね。うん。その関係もあるし、オレがなんか思いつくと、誰かが忘れるかも知れへん。デコボコもあるかも知れへん。
- 松本
- デコボコシンクロニシティ。
- 高須
- も、あるかも知れんな。不思議ななんかこうー、だからそのフォックススリープと狸寝入りはちょっと微妙に、おー!えー!そんなことあんねやー!って。
- 松本
- そうそう、だから同じものが同じ時期にということだけじゃなくてね。オレが頭痛いときはどっかで、なんや、ガキがなんか味噌ラーメン食いたなってる。
- 高須
- なんで味噌ラーメン(笑)
- 松本
- あははははは(笑)
- 高須
- 脳みそやから!?
- 松本
- 違うよ(笑) そんな寒いふうに加工せんといてもう。
- 高須
- あー!脳みそやからやー!!
- 松本
- あははは(笑) 違うわ(笑)
松本人志の放送室 - 第110回より
チラシ
チラシ裏面のアプローチがおもしろかったんで。いくつかは核心を突いてるコメントもあるんだと思いますがw
間違いなく本年度No.1
via: [みどり/21歳・新宿No.2キャバクラ嬢]
ホット&セクシー!今夜は眠れないよ。
via: [デット・スナイプス/45歳・マジシャン]
あまりにセンセーショナル!衝撃の問題作。
via: [田島卓/35歳・不動産経営]
メキシコの今を描く衝撃作。驚くべきストーリーで人間の本能に問いかける。
via: [ハビエル・チャベス/32歳・メキシコ料理店経営]
愛とは運命とは人生とは?そんな大きな疑問を問いかける映画だ。
via: [田中正二/31歳・某インストラクター]
また『ROOKIES』を観たくなった!
via: [西田翼/17歳・高校球児]
劇場がきれいで、売店の方の対応もよく、気持ちよく観れました!
via: [真島とみ/40歳・専業主婦]
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