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Webディレクター/デザイナーtakasyiのシネマアーカイブ。単純に観た映画を覚えとく手段のひとつになるメモ書き程度のテキスト。休みの前の日に、夜中遅くまで映画観るのとかたまらんですよね。

ムカデ人間 / THE HUMAN CENTIPEDE (FIRST SEQUENCE)

THE HUMAN CENTIPEDE (FIRST SEQUENCE)

3

2009年 / オランダ=イギリス
監督:トム・シックス
脚本:トム・シックス
出演:ディーター・ラーザー / アシュリー・C・ウィリアムズ / アシュリン・イェニー / 北村昭博

全体を通して感じる薄気味悪さ、博士の不気味さと強烈な存在感。どこかファニーゲーム(オーストリアの方)を観たときと似たような感覚を覚えました。もし自分だったらどこの部分にされるのがベストなのか。

マチェーテ / MACHETE

MACHETE

4

2010年 / アメリカ
監督:イーサン・マニキス / ロバート・ロドリゲス
脚本:ロバート・ロドリゲス / アルヴァロ・ロドリゲス
出演:ダニー・トレホ / ジェシカ・アルバ / ロバート・デ・ニーロ / スティーヴン・セガール / ミシェル・ロドリゲス / ジェフ・フェイヒー / ドン・ジョンソン / シェー・ウィガム / リンジー・ローハン / チーチ・マリン

マチェーテとは“ナタ”という意味なんだけど、それを振り回すのはロバート・ロドリゲスに「すごい顔の持ち主だから彼しかいない」と呼ばれる主演の強面男優ダニー・トレホ。冒頭からそりゃもう飛ばしまくりで、結論から言うとむちゃくちゃ面白かった。グラインドハウスからの演出の流れもあるだろうけど、久々に"映画"ってこういうものなんだなぁ〜、と感じて鼻息荒く観れた1本でした。

どーせ下品でキモくて好き勝手に暴れ回っちゃってるだけでしょ?と思うなかれ、メキシコとの国境沿いで起きてる不法移民や人種差別などの社会背景に対しての政治的メッセージもあって、映画として重要な役割も果たしている。

キャスティングの時点でもうヤバさは伝わってくるけど、キャストがそれぞれで最高のパフォーマンスを発揮してると感じる映画もそうない。ダニー・トレホの存在感は言わずもがな、ロバート・デ・ニーロのかわいいウサギ跳び、極悪麻薬王のスティーヴン・セガールなどを見れるのは後にも先にもマチェーテだけだろう。

そして触れるべきはやっぱりロバート・ロドリゲスが作り出すエロさ。なぜあそこまでエロくなってしまうのか。いや、エロさエロさって言ってるけど、おねえちゃんの裸がどうのこうのとかじゃなく(全裸もたくさん出てくるけど)、看護師やシスターがマシンガンぶっ放してたり、全編を通して垣間見るセクシーなジェシカ・アルバ、リーダーとして登場した時のミシェル・ロドリゲス、変態一家のブースファミリーなどなど盛りだくさん。

とはいえ、次々に首が吹っ飛んだりとか目の前でショットガンぶっ放しちゃったりとか、銃を持ってる手をぶった切ってそれで撃っちゃったりとか、腸をえぐり出してロープ代わりに下の階へ行っちゃったりとか特徴的なスプラッターも全開。

未来を写した子どもたち / BORN INTO BROTHELS: CALCUTTA'S RED LIGHT KIDS

BORN INTO BROTHELS: CALCUTTA'S RED LIGHT KIDS4

2004年 / アメリカ
監督:ロス・カウフマン
撮影:ロス・カウフマン / ザナ・ブリスキ

ニューヨークのフリー女性カメラマンであるザナ・ブリスキが、インド・カルカッタの売春街で暮らす子供たちにカメラを与え、写真教室を開きどうにか子供たちを救いたいと願い、何かできないかと模索するドキュメンタリー映画。

子供たちの作品にはどれも独特のセンスと力強さを感じる。それは同時に“ありのままの生活”を如実に表現しているもので、生まれて初めてカメラを手にしたとは思えないほどの写真ばかり。どんどんカメラの魅力に惹かれていく一方で、この街で写真を撮ることの意義が明確になっていく。

ザナ・ブリスキの手助けもあって学校へ通えるようになった子供もいれば、まだ売春街から出られない子供たちもいる。ただ、ファインダーを覗いて写真を撮るという行為から、自分たちの意志や努力によって未来は自分たちで選択できるんだということを彼らは学べた。

インドとかあの辺の子供たちを見るといつも思うけど、力強くていい目をしてるなー。

ザ・マジックアワー / The Magic Hour

ザ・マジックアワー3

2008年 / 日本
監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
出演:佐藤浩市 / 妻夫木聡 / 深津絵里 / 綾瀬はるか / 西田敏行 / 小日向文世 / 寺島進 / 戸田恵子 / 伊吹吾郎 / 浅野和之 / 市村萬次郎

こうなってくると佐藤浩市でいかに笑えるか、みたいな部分にいつの間にか焦点が合ってましたが、デラ富樫がボスに何度も自己紹介するシーン。西田敏行ハマってましたね。

ミスト / THE MIST

THE MIST

4

2007年 / アメリカ
監督:フランク・ダラボン
脚本:フランク・ダラボン
出演:トーマス・ジェーン / マーシャ・ゲイ・ハーデン / ローリー・ホールデン / アンドレ・ブラウアー / トビー・ジョーンズ / ウィリアム・サドラー / ジェフリー・デマン / フランシス・スターンハーゲン

現代文明が一瞬にしてなくなると人間はどーなってしまうのか、どんな行動に出るのか、何を信じるのか、何が正しいのか、希望はあるのか、みたいなところが凝縮されてます。登場してる人たちの「目線」の変化が、「恐怖」に比例してて面白いです。

刺されたら一気に腫れ上がって死んじゃう毒を持つ虫とか、糸に強力な酸(?)を持つクモとか、それらを食うさらにデカい虫とかうじゃうじゃ出てきたりします。あの弁護士の人の最期ったら...。

むちゃくちゃデカいバケモノ(想像以上だったよ!)が横断するシーンはド迫力。あの彼が今後どんな想いで生きていくのかを思うと、やりきれないです。どーしたらいいんでしょうか、あんなの。エンドロールの車やヘリコプターの音が印象的でした。