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Webディレクター/デザイナーtakasyiのシネマアーカイブ。単純に観た映画を覚えとく手段のひとつになるメモ書き程度のテキスト。休みの前の日に、夜中遅くまで映画観るのとかたまらんですよね。

第9地区 / DISTRICT 9

DISTRICT 94

2009年 / アメリカ=ニュージーランド
監督:ニール・ブロンカンプ
脚本:ニール・ブロンカンプ / テリー・タッチェル
出演:シャールト・コプリー / デヴィッド・ジェームズ / ジェイソン・コープ / ヴァネッサ・ハイウッド / ナタリー・ボルト / シルヴァン・ストライク / ジョン・サムナー

1982年に南アフリカの首都ヨハネスブルグの上空に立派な巨大宇宙船が飛来。こりゃ大変だ!ってことで意を決して偵察隊を送り込むも、実は宇宙船壊れちゃってしょーがなくここに来ちゃったんですけどね、どーしたらいいですかね?なんとかなりませんかね?的な、疲れきったエイリアンたちがうじゃうじゃと。

そもそも「エイリアン」と聞くとまずイメージしちゃうのが、デカくて凶暴で貪欲にどこまでも襲いかかってきて、血液が強力な酸で出来てるあのエイリアンなんですが、そんなイメージとはかけ離れてるのが第9地区で生活するエイリアンたち。
見た目としては、これまたエイリアンと聞くとイメージしがちなプレデターをプレス機で1回潰しちゃったあとに、エビとかカニなんかの甲殻類系をドッキングさせたような感じ。

何日も風呂(?)に入ってないから臭いヤツもいれば、酔っ払ってゲロしちゃうヤツもいる。車のタイヤやら何でも食うかと思いきや猫缶が大好物で、隙を見て盗もうとしたりするヤツもいれば、逆にエサにされてまんまと誘いに乗っちゃったりするヤツもいる。

そもそも仮設住宅に“いったん”住まわせちゃいましょうってところがもう持ってかれる要素として大きかったんですが、構成として関係者のインタビューを交えたフェイクドキュメンタリーで描かれてるのもさらに拍車がかかって良かったです。

そんな悪ノリみたいな設定とは裏腹に、“差別”という社会問題がSFの舞台で容赦なく展開され、観る側にドンと突きつけてくる。たとえそれがフィクションのエイリアンでも目を背けたくなるような表現が導入部分に多数出てくる。

主人公ヴィカスもあからさまにエイリアンを“差別”する側の人間だったが、物語が進むにつれ心境の変化が起こり、それもどこかデジャヴな感覚を覚えた。彼が妻を大切に想う気持ちと同様に、エイリアンも子供を愛してる。

96時間 / TAKEN

TAKEN3

2008年 / フランス
監督:ピエール・モレル
脚本:リュック・ベッソン / ロバート・マーク・ケイメン
出演:リーアム・ニーソン / マギー・グレイス / リーランド・オーサー / ジョン・グライス / デヴィッド・ウォーショフスキー / ケイティ・キャシディ / ホリー・ヴァランス / ファムケ・ヤンセン

娘を守ろうとむちゃくちゃ強くて無茶しちゃうお父さんリーアム・ニーソン登場で人身売買の犯罪組織に立ち向かう。テンポとスピード感は抜群。自分の娘に「お前も捕まる!敵を観察しろ!」などとはそう言えたもんじゃない。

シャッター アイランド / SHUTTER ISLAND

SHUTTER ISLAND4

2009年 / アメリカ
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:レータ・カログリディス
出演:レオナルド・ディカプリオ / マーク・ラファロ / ベン・キングズレー / ミシェル・ウィリアムズ / エミリー・モーティマー / マックス・フォン・シドー / パトリシア・クラークソン / ジャッキー・アール・ヘイリー / イライアス・コティーズ

ディカプリオ、良かったです。なんていうか、安心感のある演技とでも言ったらいいのか、“テディ”というあの難しい役回りを自分のものにしてたなぁーと感じました。

と同時に感情移入も出来て、結果的に“テディ”は“どうすることもできない、やりきれない、切なすぎる男”で、最後は自らの意志で行く末を"選択"をすることになるんだけど、そこまでテディの身になって考えることができて楽しめた。

テディの素性が明らかになってからラストにかけてがうまく演出されてるなと感じました。これがネタバレでーす!ドーン!どーでした?で決して終わりじゃない。もっと言うと、ここからが本番です的な。サスペンス的な要素で引き込ませ、舞台背景やロケーションからゴシックホラーの要素も盛り込まれつつのヒューマンドラマなんだなと。

そういう意味ではあのラストは「衝撃」になってくる。どれだけ彼を不憫だと感じたか。「モンスターとして生きるか、善人として死ぬか。」

ハートロッカー / THE HURT LOCKER

THE HURT LOCKER4

2008年 / アメリカ
監督:キャスリン・ビグロー
脚本:マーク・ボール
出演:ジェレミー・レナー / アンソニー・マッキー / ブライアン・ジェラティ / レイフ・ファインズ / ガイ・ピアース / デヴィッド・モース / エヴァンジェリン・リリー / クリスチャン・カマルゴ

2004年、イラクはバグダッドで任務に就くアメリカ軍爆発物処理班の話。ほとんどドキュメンタリータッチで描かれる戦場は“爆発物がいつどこで爆発するかわからない”感を見事に演出していて、常に一定の緊迫感がみなぎるままエンドロール。たまに挿入されてるスローモーションの映像がたまらんかったです。

冒頭で出てくる「戦争は麻薬のようなものである」というメッセージが物語を構築するように、爆発物にハマっちゃってもうどうしよもなくなっちゃった男もいたりするんです、男ってコレだから困りもんだわー、という部分にフォーカスされつつ、恐怖、狂気、孤独などと同時に戦場においてのヒロイズムとその代償を投げかけている。

そしてやっぱり脱帽なのが、男のハードボイルドな生き様を表現する女性監督キャスリン・ビグロー。873個の爆弾を処理してその部品を集めるのが趣味とか、「大人になったら好きなものはひとつふたつしか残らない。おれの場合はひとつだ。」とか、家に帰ってきたかと思ったらまた期間365日で任務に出ちゃって、すべてを物語るかのような後ろ姿とか、もう男臭くてしょーがない。素晴らしいよビグロー!

2012

20123

2009年 / アメリカ
監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ローランド・エメリッヒ / ハラルド・クローサー
出演:ジョン・キューザック / キウェテル・イジョフォー / アマンダ・ピート / オリヴァー・プラット / タンディ・ニュートン / ダニー・グローヴァー / ウディ・ハレルソン / モーガン・リリー / ジョン・ビリングスレイ

映像アトラクションとして楽しめました。ケネディがホワイトハウスに帰ってきちゃってました。ストーリーはぺらんぺらん。