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Webディレクター/デザイナーtakasyiのシネマアーカイブ。単純に観た映画を覚えとく手段のひとつになるメモ書き程度のテキスト。休みの前の日に、夜中遅くまで映画観るのとかたまらんですよね。

グーグーだって猫である

グーグーだって猫である3

2008年 / 日本
監督:犬童一心
脚本:犬童一心
出演:小泉今日子 / 上野樹里 / 加瀬亮 / 大島美幸 / 村上知子 / 黒沢かずこ / 林直次郎 / 伊阪達也 / 高部あい / 楳図かずお / 大後寿々花

フランス語で「元気?」という意味の「サバ」と名付けられ、13年間一緒にいた猫と別れを告げた天才漫画家麻子演じたキョンキョンとても良かったんですが、ナオミの恋愛とかなかなか半端な面もあったりしてバランスが崩れ、意識が散ってしまった。「最初の猫」から「二匹目の猫」あたりの前半の描き方でわりとグイグイ引き寄せられただけにちょっと残念。

地元吉祥寺を丁寧に関連付けるのはいいんだけど、ちょっと鼻につく感じも否めない。上野樹里良かった。グーグーも可愛かったです。さてさてどんな意味なんでしょうか、グーグーって。

20世紀少年 第1章 終わりの始まり

20世紀少年 第1章 終わりの始まり2

2008年 / 日本
監督:堤幸彦
脚本:福田靖 / 長崎尚志 / 浦沢直樹 / 渡辺雄介
出演:唐沢寿明 / 豊川悦司 / 常盤貴子 / 香川照之 / 石塚英彦 / 宇梶剛士 / 宮迫博之 / 生瀬勝久 / 小日向文世 / 佐々木蔵之介 / 森山未來 / 竹中直人 / 藤井フミヤ

原作の大ファンだけども、少なくとも「もう気になって気になって続きが読みたくてたまんねぇ...!」っていう部分はほとんど感じられなかった。それは原作を読破してるからなのか、映画の構成がそうさせているのか...。結局実写化したらああいう風になっちゃうんだろうか。

むしろ3部作とはいえ、しょっぱなからグイグイ飛ばしてくるわけで、映画で初めて観た人はついてこれるのか、なんて余計な心配もしちゃったりした。

前半では刑事のチョーさんのくだりで物語にぐいっと入り込んだ記憶があるんだけど、映画では娘さんとの関係には触れてないし(尺的に入れれないんだろうけど)、肝となる同窓会のシーンもなんだかあっけなかった気がする。オッチョの豊悦がピンと来ない。

堤幸彦は原作に近づけようとなるべく同じカット割りで撮影したり、エキストラも原作に似ている人を集めたりしたっていうことらしいが、ケンヂの同級生で藤井フミヤが出てきたり、駄菓子屋のバアちゃんが研ナオコだったりで、カメオ出演でちょいちょいいろんな人が出てきたのもなんか気になる。「あまりにも豪華なキャスト」の部分にかけるお金の意味がわからない。

ハンコック / HANCOCK

BLACK GOLD1

2008年 / アメリカ
監督:ピーター・バーグ
脚本:ヴィー・ヴィンセント・ノー / ヴィンス・ギリガン
出演:ウィル・スミス / シャーリーズ・セロン / ジェイソン・ベイトマン / エディ・マーサン / ジェイ・ヘッド / トーマス・レノン / ジョニー・ガレッキ / ダエグ・フェアーク

酒に溺れる嫌われ者だけどむちゃくちゃ強いホームレスのおっさんがどうにかみんなの人気者になってやろーじゃないか!俗に言う「ヒーロー」になってやろーじゃないか!と言葉を覚えたり刑務所に入ったりで孤軍奮闘。シャーリーズ・セロンがもうまったくわけがわからない。特になんもないです。

百万円と苦虫女

百万円と苦虫女

3

2008年 / 日本
監督:タナダユキ
脚本:タナダユキ
出演:蒼井優 / 森山未來 / ピエール瀧 / 竹財輝之助 / 齋藤隆成 / 笹野高史 / 嶋田久作

100万円貯まったら別の土地へ行ってまた100万円貯めてそこを離れる。蒼井優が自分を探さない旅に出ます。海の家、農業、ホームセンターの園芸コーナーで働く蒼井優。意外に海の家似合うね。ああいう方法で引き留めるのは切なかったなぁ...。ピエール瀧ナイス。

ウォーリー / WALL-E

WALL-E4

2008年 / アメリカ
監督:アンドリュー・スタントン
脚本:アンドリュー・スタントン / ジム・リアドン
声の出演:ベン・バート / エリッサ・ナイト / ジェフ・ガーリン / フレッド・ウィラード / ジョン・ラッツェンバーガー / キャシー・ナジミー / シガーニー・ウィーヴァー

見事ですねPIXAR。単純に「ウォーリーかわいい」だけじゃ済まないエンターテイメント性たっぷりな作品となってました。誰もがすぐ見て取れる消費社会やゴミ問題からくる環境破壊などのテーマをたっぷり盛り込みながら、過去の作品へのオマージュやパロディ(マトリックスとか2001年宇宙の旅とか)も登場してきて、主人公のウォーリーがあのビジュアルと音声ときたら老若男女が興奮しっぱなしなんじゃないでしょうか。

特に前半で700年間ひとりぼっちで働き続けるウォーリーの日々の行動を淡々と、かつほぼサイレントの状態で流すシーンは圧巻でした。グッと引き寄せられたあの冒頭の数十分ですでにお腹いっぱいになりかけました。

汚れているものを見つけるとキレイになるまで執拗に追いかけるM-O(モー)が、今まで自分の軌道は外れたことないのに殻を破って自ら軌道を飛び出しちゃうシーンは、ウォーリーの周辺には気付けば幸せが舞い降りるというエンディングにかけての重要なシーンかなと思って印象的。