cinema | roughtab

Webディレクター/デザイナーtakasyiのシネマアーカイブ。単純に観た映画を覚えとく手段のひとつになるメモ書き程度のテキスト。休みの前の日に、夜中遅くまで映画観るのとかたまらんですよね。

人のセックスを笑うな

人のセックスを笑うな

4

2007年 / 日本
監督:井口奈己
脚本:本調有香 / 井口奈己
出演:永作博美 / 松山ケンイチ / 蒼井優 / 忍成修吾 / 市川実和子 / 藤田陽子 / MariMari / あがた森魚 / 温水洋一 / 桂春團治

おぎゃー。ワンシーンワンシーンがロングショットかつ固定カメラ。この空気感大好きです。素晴らしいじゃないですか。映画館でタバコ吸ってる2人とか、えんちゃんがギャラリーでお菓子食ってるところとか、いくらでも見れる気がする。

あんな小悪魔たっぷりな先生があんな側にいたらたまったもんじゃないだろう。いったいどーしたらいいのかわかりません。みるめと一緒です。「あー寒いなー、寒い寒い」とか言われたらむしろ喜んでストーブつけちゃうタイプです。

繊細にとらえられてる男女の感情の中、みなさんの演技っぷりはリアルそのもので、うわー!いそうだなー!こんな美大生!を演じる蒼井優なんかはまさに必見なんじゃないでしょうか。堂本にキスされたあとのしぐさなんてきたらもう!

カレー嫌いな人いたー!『会えなければ終わるなんて、そんなもんじゃないだろう』。好きなシーンは山田先生の声が思いっきりかぶっちゃって何喋ってるか聞き取りにくいみるめと堂本の授業中の会話。

ハプニング / THE HAPPENING

THE HAPPENING

3

2008年 / アメリカ
監督:M・ナイト・シャマラン
脚本:M・ナイト・シャマラン
出演:マーク・ウォールバーグ / ズーイー・デシャネル / ジョン・レグイザモ / アシュリー・サンチェス / スペンサー・ブレスリン / ベティ・バックリー / ヴィクトリア・クラーク / フランク・コリソン

急に立ち止まって、意味不明なことを喋りだして、近くにあるモノを凶器にして自殺しちゃうっていう強烈な目に見えない有毒ガスが猛威をふるい、テロか...!?なんやらそうじゃないみたいだけど、まったく原因が不明だ!あそこはやられちゃってるけど、ここは平気だ、なんだこれは!?ってな具合で逃げていきます。工事現場のビルの上から次々に降ってくる人・人・人。あの描写は斬新だったなぁ。わぁぁ...!ライオンとかあんな猛獣いるところウロウロしちゃマズいって!っていう動画がおばちゃんが持ってるiPhoneで見れます。

そんなこんなで早々からの数々のショック描写にはシャマランらしからぬスピード感も覚えたものの、ミツバチの存在は大事で、自然はわからなくて、植物たちの進化はすごくてこんなこともできちゃうかもよ!っていう部分を投げられて、結局のところ何でそんなことになってるのかっていう部分の結論は観た人まかせで、明らかになりません。他人との接触を避け、いっさいの情報を得ようとしない気持ち悪いばあちゃんと過ごす一夜のくだりがキーですかね。オススメはしないけど、観て欲しいシャマランの一本。

ミスト / THE MIST

THE MIST

4

2007年 / アメリカ
監督:フランク・ダラボン
脚本:フランク・ダラボン
出演:トーマス・ジェーン / マーシャ・ゲイ・ハーデン / ローリー・ホールデン / アンドレ・ブラウアー / トビー・ジョーンズ / ウィリアム・サドラー / ジェフリー・デマン / フランシス・スターンハーゲン

現代文明が一瞬にしてなくなると人間はどーなってしまうのか、どんな行動に出るのか、何を信じるのか、何が正しいのか、希望はあるのか、みたいなところが凝縮されてます。登場してる人たちの「目線」の変化が、「恐怖」に比例してて面白いです。

刺されたら一気に腫れ上がって死んじゃう毒を持つ虫とか、糸に強力な酸(?)を持つクモとか、それらを食うさらにデカい虫とかうじゃうじゃ出てきたりします。あの弁護士の人の最期ったら...。

むちゃくちゃデカいバケモノ(想像以上だったよ!)が横断するシーンはド迫力。あの彼が今後どんな想いで生きていくのかを思うと、やりきれないです。どーしたらいいんでしょうか、あんなの。エンドロールの車やヘリコプターの音が印象的でした。

アース / EARTH

EARTH

4

2007年 / ドイツ=イギリス
監督:アラステア・フォザーギル / マーク・リンフィールド
脚本:デヴィッド・アッテンボロー / アラステア・フォザーギル / マーク・リンフィールド
ナレーション:パトリック・スチュワート / 渡辺謙(日本語版)

TVシリーズの『プラネット・アース』を劇場版に再構成した大自然ドキュメンタリー。なんなんですか、あの鳥の求婚ダンスは。ビックリしました。目を疑いました。という感じで、ボクらのまだまだ知らない地球の多様な生命を拝見できるのでぜひぜひ。ブルーレイ見れるんならぜひブルーレイで。鮮明すぎて、そこにいるんじゃないのかって錯覚になっちゃう!?だって毛が1本1本見えるんだもん。

しかしまぁ、平行して一体どーやって撮ってるんだっていうのが常に頭よぎってましたが...。

リボルバー / REVOLVER

REVOLVER

4

2005年 / イギリス=フランス
監督:ガイ・リッチー
脚本:ガイ・リッチー / リュック・ベッソン
出演:ジェイソン・ステイサム / レイ・リオッタ / ヴィンセント・パストーレ / アンドレ・ベンジャミン / マーク・ストロング / テレンス・メイナード / フランチェスカ・アニス / アンドリュー・ハワード

立ち上がりからはいつものガイ・リッチー流クライムムービーで進んでくかと思いきや、そうでもない様子。...!なんだ、この不思議な感じは...!ベースはガイ・リッチーだけど、終盤でデヴィッド・リンチの世界観に近いというか...。ちょっとうろたえちゃったよ!

ジェイソン・ステイサムの長髪珍しいこと!坊主の方がやっぱさまにはなるよなぁ。ストーリーはさておき、なんていうか最後の方はもう情緒不安定だったり心理描写も多用で混沌としてきて、むむむっ!って展開ですが、ともかく映像がスタイリッシュでグッドです。ソーター、半端ない。あんなヒットマンが仲間にはいないで欲しいけども...。ブチギレのレイ・リオッタは一見ですかね!?

「最大の敵は思いがけぬ場所に隠れている」「上達する唯一の方法は強敵との勝負」「投資した金を守れ」「戦争回避は敵を利するのみ」の4つの格言で構成。青と白の間にある紫って色はイイ色だ、12階と14階の間の13階。テロップのないエンドロールが流れる映画は初めてみました。